Mozilla

Mozilla コミュニティ参加ガイドライン

バージョン 2.3 – 2017 年 5 月 16 日更新

Mozilla の中心となるのは「人」です。私たちは「人」を最優先にしており、世界中で貢献してくださる方の多様性を認識し、感謝し、尊重することに最善を尽くしています。Mozilla プロジェクトは、私たちと同じゴールを目指し、私たちのコミュニティにおいて健全かつ建設的な方法で貢献したいと考えてくださるすべての方の活動を歓迎します。そこで、私たちはこの行動規範を導入することにしました。すべての方が安全でポジティブなコミュニティ体験を得るお手伝いをするために、参加者の皆さんが本コミュニティ参加ガイドラインに同意し、順守してもらえるようお願いします。

このガイドラインの目標は、すべての方が以下に挙げるいかなる点にもとらわれず、安心して参加し、新しいアイデアを紹介し、他の人をインスパイアできることです。

  • バックグラウンド
  • 家庭環境
  • 社会的・文化的な性 (ジェンダー)
  • 性自認あるいは性表現
  • 婚姻関係
  • 生物学的な性
  • 性的指向
  • 母国語
  • 年齢
  • 能力
  • 人種あるいは民族
  • 出生地
  • 社会経済的地位
  • 宗教
  • 居住地
  • 多様性を構成するその他すべての要素

Firefox の開発から、協力して設計しているカリキュラムまで、私たちの活動の核となっているのは、公開性、コラボレーション、参加です。私たちは多様性から強さを得ており、多様性を強化する方々が参加してくれること積極的に求めています。本ガイドラインは、多様な個人やグループが、相互の利益になるように交流し協力することを可能にするためにあります。本ガイドラインには望ましい行為および禁止行為の概略が記されています。

本ガイドラインの使用時期・使用方法

本ガイドラインでは、Mozilla コミュニティのメンバーとして、オフライン・オンライン両方におけるすべての Mozilla の活動において、どのように振る舞ってもらいたいかを説明しています。すべての Mozilla の活動において、本ガイドラインに従って参加してください。Mozilla の活動とは以下のような活動を指しますが、これに限定されません。

  • Mozilla スペースにおける活動
  • 他の Mozillian や Mozilla コミュニティ参加者とバーチャルあるいは実際に会って行う活動
  • 公開イベントで Mozilla を代表すること
  • ソーシャルメディア (公式アカウント、スタッフアカウント、個人アカウント、Facebook ページ) で Mozilla を代表すること
  • Mozilla オフサイトやトレーニングへの参加
  • Mozilla 関連の掲示板、メーリングリスト、wiki、ウェブサイト、チャットチャンネル、バグ、グループあるいは個人対個人のミーティング、Mozilla 関連の通信に参加すること

このガイドラインは、Mozilla 従業員を保護し、その義務を規定する「反ハラスメント・反差別ポリシー」[1] と並んで実行されます。「反ハラスメント・反差別ポリシー」は特定の法的定義と必須要件を念頭に作成されました。

Mozilla コミュニティ外で、実際に、あるいはオンライン上で、Mozilla への参加を安全かつポジティブなコミュニティ体験としなくなる行為を目にした場合は、inclusion@mozilla.com までご連絡ください。本ガイドラインと行動規範は特に Mozilla の活動やコミュニティを指したものですが、Mozilla のオンラインおよび本体スペース外で行われたことがコミュニティの健全性に大きなインパクトを与えることもあるからです (例えば過去には、Mozilla 関連でない掲示板で Mozilla 従業員を晒す投稿を行った匿名者を特定し、Mozilla コミュニティから追放する理由としたことがありました)。こちらは多様性と許容範囲を巡る現在進行形のトピックです。適切な線引きに関しては、コミュニティにおいて幅広い議論が行われることを期待しています。

望ましい行為

すべての Mozillian には以下のような行動が望まれます。

尊重

お互いのアイデア、スタイル、視点を大切にしましょう。常に同意する必要はありませんが、意見の相違を誤った行いの言い訳にすることはできません。異なる可能性に目を開き、間違えることにオープンでいましょう。異なるオプションのメリットを議論するときは特に、すべてのやり取りやコミュニケーションにおいて寛容でいましょう。自分の及ぼす影響を意識し、緊迫したやり取りがどのような作用を及ぼしかねないか考えましょう。ストレートかつ建設的、ポジティブでいましょう。自分の及ぼす影響や過ちに対して責任を持ちましょう。あなたの言葉や行為によって傷ついたという人がいたら、慎重に耳を傾け、真摯に謝り、今後はそのような行いを改めましょう。

ストレートかつプロフェッショナルな態度

どのような場合に批判が敬意を持ったものであるかは時に議論の対象になりがちです。意見が分かれ、改善の必要があると考えたなら、ダイレクトに話し合うことができるはずです。確固たる真実を留めおくことはできません。敬意を持ってそのように振る舞うことは難しく、他の人が聞いていないように見える中でそのように振る舞うことはさらに困難です。自分に向けられた批判的なコメントを聞くことは、さらに難しいでしょう。私たちは正直かつストレートであるべきですが、同時に敬意を払いましょう。

許容

多様なものの見方を探しましょう。チーム内でものの見方や人々に多様性があることは、時に快適なものではありませんが、イノベーションの原動力になります。すべての意見を奨励しましょう。新しい視点が受け入れられるようにし、積極的に耳を傾けましょう。もし議論の場において自分が支配的だと感じたら、一歩下がって他の人の発言を促すことがとりわけ重要です。グループ内の支配的なメンバーによって取られる時間がどれほど多いか、意識しましょう。可能であれば、貢献したり参加したりする別の方法を提供しましょう。

交流のあるすべての人を受け入れ、以下のような条件にこだわらず参加者を尊重し、もてなしましょう。

  • (ビデオや電話で) 隔たった場所にいること
  • 会話言語が母国語でないこと
  • 異なる文化の出身であること
  • 「彼」「彼女」以外の代名詞を使うこと
  • 時差のある場所に住んでいること
  • その他参加するにあたり困難があること

貢献したり参加するにあたり、他の方法を用意できないか考えてみましょう。議論で支配的な振る舞いをしていると感じたら、一歩下がってみましょう。他人が発言する場を設け、積極的に耳を傾けましょう。

異なる視点に対する理解

私たちの目標はあらゆる意見の相違や議論で「勝利」することではありません。より建設的なゴールは、自分のアイデアをより良いものにするアイデアにオープンでいることです。他人を受け入れる考え方をできる人になるよう、努力しましょう。「勝利」とは、異なるものの見方が私たちの仕事をより豊かで強固なものにすることを指すのです。

類似点と相違点を評価し、受け入れること

Mozillian の出身文化や背景は様々です。文化の相違は、公式な宗教遵守から衣服の個人的習慣にまでわたるかもしれません。異なる文化的行為、態度、信仰を持つ人に対して、敬意を払いましょう。自分自身のバイアス、偏見、差別的な行為を失くすように努力しましょう。他者の視点から、それがなぜ必要なのかを考えましょう。相手の求める敬称 (代名詞など) と適切な口調を使用しましょう。個人のプライバシーおよび秘密事項に対する権利を尊重しましょう。他者から学んだり他者に教えたりすること、および自分自身が学ぶことにオープンでいましょう。Mozillian が全員、すべての民族、文化的グループの文化的行為を知っていると期待するのは現実的ではありませんが、人が元々持っている文化がポジティブな交流をもたらすことを知っておくことは重要です。

手本となること

有言実行を果たすことで、付いていきたいと思われる人になれます。あなたの行為が他者の振る舞いに影響を及ぼし、私たちの組織としての結果に価値を与えるのです。あなたのコミュニティや活動を、包括的なものに仕向けましょう。あなた自身と他の人たちが、他者を受け入れる振る舞いをするようにしましょう。Mozilla のミッション に向けて最善となるような決断を下しましょう。

容認されない行為

本ガイドラインにおいて、以下のような行為は許容されません。

暴力および脅迫

オンラインでもオフラインでも、暴力および脅迫は許されません。ある個人に自傷行為を教唆することを含め、いかなる個人に対する暴力の扇動もこれに含まれます。また、個人を特定する情報をオンラインに投稿すること (いわゆる「晒し」行為)、および投稿すると脅すこともこれに該当します。

個人攻撃

対立が起こることは避けられませんが、不満が個人攻撃に転じることはあってはなりません。他人を侮辱したり、辱めたり、過小評価してはいけません。他人の意見、信条、アイデアを攻撃する行為は許容されません。もし意見が分かれ、改善する必要があると考えた場合は、直接話すことが大切です。ただ、このような議論は敬意を払いながらプロフェッショナルに行われねばならず、今そこにある問題点に的を絞ったものにしましょう。

軽蔑的言語

以下に関連した、有害、または悪意のある言語:

  • バックグラウンド
  • 家庭環境
  • 社会的・文化的な性 (ジェンダー)
  • 性自認あるいは性表現
  • 婚姻関係
  • 生物学的な性
  • 性的指向
  • 母国語
  • 年齢
  • 能力
  • 人種あるいは民族
  • 出生地
  • 社会経済的地位
  • 宗教
  • 居住地
  • その他の属性

は許容されません。これには本人の身元を特定しない性別で相手を呼んだり、個人の性同一性の正当性を疑う言い方をしたりすることが含まれます。その語句が軽蔑的かどうかはっきりしない場合は、使用しないでください。またこれには、微妙な、または間接的差別を繰り返すことも含まれています。止めるよう求められたら、問題になっている行動を止めてください。

不快な性的注目または身体的接触

不快な性的注目または身体的接触は認められません。これには対話や連絡、プレゼンテーション資料における性的なコメント、ジョーク、比喩や、不適切な接触、痴漢行為、性的な誘いかけが含まれます。相手の髪や妊娠中のお腹などの敏感な部位、移動支援機器 (車椅子、スクーターなど)、あるいはタトゥーに許可なく触ることも含まれます。また、他者を身体的にブロックしたり、恫喝したりすることも含まれます。積極的同意を得ていない身体的接触や身体的接触のシミュレーション (「キス」のような絵文字など) も認められません。性的な画像やテキストの共有や配布もこれに含まれます。

破壊的行為

トークやプレゼンテーションなどのイベント、フォーラム、ミーティングを持続的に妨害することは許されません。これには以下が含まれます。

  • 話し手を「遮って話す」または「妨害する」こと
  • 過度の飲酒、過度のレクリエーショナルドラッグの使用、あるいは他者にこれを強要すること
  • アルコールやその他の薬物の使用を控える人々に関して軽蔑的なコメントをする、飲酒を押し付ける、節酒、禁酒、あるいは飲酒好きについて他者に話す、身体的に、またはやじを飛ばすなどの方法で飲酒するよう圧力をかけること
  • その他セッションに敵意を生み出す集団行動に影響を与えること

許されない行動が起こるよう影響を与えること

そのような活動に影響を与えたり、そのような活動を主導したりすることも、その活動を扱うのと同じ対処をさせていただくため、同じ帰結的結果が適用されます。

許されない行動の帰結的結果

Mozillian の不品行 (意思決定権限を持つ者を含む) は容認されません。Mozilla の活動から意図的に人々を排除しようとする取り組み (ガイドラインやその他の公式行動の帰結的結果の一環である場合を除く) は認められないため、適切に対処されます。

ハラスメント・差別の報告については、スペース、イベント、活動の安全性責任者が、速やかかつ徹底的に調査するものとします。状況に対応するための適切な措置が講じられます。

許容されない行為を止めるよう要請された方は全員、直ちに応じることが求められます。このようなガイドライン違反を冒した結果として、一時的に、または当該イベントの開催期間中にイベントまたはオンラインスペースから退出するよう要請されたり、スペース、または今後のイベントや活動への参加を永続的に禁じられたりする結果につながることがあります。

Mozilla のスタッフは、このようなガイドラインに加えて、Mozilla のスタッフ向け「反ハラスメント・反差別ポリシー」[1] に従う責任があります。これらのガイドライン違反を犯した Mozilla スタッフは、最大解雇を含む懲戒などのさらなる処分を受ける場合があります。契約社員やベンダーの場合、これらのガイドライン違反は契約の継続または更新に影響することがあります。

これに加え、この報告過程を悪用した参加者もこれらのガイドラインに違反したものと見なされ、同じ処分を受けるものとします。虚偽の報告、特に報復や排除を目的としたものは許容、容認されないものとします。

報告

上記で容認されない行為として概説した許容されない行為を経験していると確信する場合は、inclusion@mozilla.com およびイベント、活動または Mozilla スペースの担当者に連絡してください。Inclusion@ 宛のメールは、多様性および包括性リーダーの Larissa Shapiro と組織開発責任者 Tyler Haugen に届きます。当該状況の簡潔な説明を受け取った後で、見直しと次の手順の決定が行われます。すべての調査に加えて、個別相談からその他のコミュニティリソースまで様々なリソースを提供することもできます。各状況に対応するために、必要な場合にのみ弁護士など他の同業者が関与することもあります。

潜在的に危険な状況、困難な状況にある人、あるいはこれらのガイドライン違反が見受けられた場合は、その状況をあなたが経験していない場合でも報告してください。

これらのガイドラインに違反したと不当に責められていると感じる場合は、同じ報告過程に従ってください。

連絡先

inclusion@mozilla.com

Mozilla スペース

物理的、仮想的 Mozilla スペースにはそれぞれ担当者が任命されています。

Mozilla イベント

すべての Mozilla イベントには安全性に関する特定のガイドラインが指定され、イベントおよびオンラインに緊急時と乱用防止担当者が任命されます。これらの連絡先はイベント全体を通じて、印刷物およびオンライン資料にも目立つように掲載されます。イベントリーダーはイベントにおいてガイドラインについて話し、イベント登録時にこれらを確認して同意するように参加者に要請することが求められています。

報告が受領されるとメール通知が届きます。インシデントの調査が完了し、決定内容が関係者に通達された後、関係者は全員、inclusion@mozilla.com にメールしてこの決定に異議を唱える機会が与えられます。

質問

これらのガイドラインについては、誰もが質問をすることが奨励されています。イベントまたは活動を主催する場合は、イベント、活動、スペースに包括性を組み込むヒントについてお問い合わせください。あなたのご意見を歓迎します。inclusion@mozilla.com にご連絡いただいた場合、必ず 24 時間以内 (週末の場合は翌平日) に返信させていただきます。ガイドライン更新時に通知を受け取りたい方は、ご一報いただければ更新通知一覧に追加させていただきます。

ライセンスと帰属

本ガイドラインセットは、Creative Commons 表示・継承ライセンス に従って配布されています。

これらのガイドラインは、Mozilla のコミュニティ参加ガイドライン原本、Ubuntu 行動規範、Mozilla の View Source カンファレンス行動規範、および Stumptown Syndicate の 市民行動規範 を基盤とする Rust 言語行動規範 から翻案されています。LGBTQ in Technology 行動規範WisCon 行動規範 のテキストも追加採用されています。本書および関連したすべての過程は、多数の Mozillian の方々の尽力がなければ実現しませんでした。

本ガイドラインの修正

Mozilla では時折ガイドラインを改正し、特定の事例において適宜規定されている手順にも変更を加える場合があります。このガイドラインに従うことに同意した場合、ガイドラインに加えられる変更にも同意したと見なされます。Mozilla がこのガイドラインを改正した場合、更新版は https://www.mozilla.org/about/governance/policies/participation/ に掲載されます。https://groups.google.com/d/forum/mozilla-cpg に登録することで、更新に関するプッシュ通知を受け取ることができます。本ポリシーは、Mozilla 従業員の雇用契約の一部を形成するものでも、その他契約上の効力を持つものでもありません。

[1] 有給スタッフは、こちら から反ハラスメントポリシーにアクセスできます。