ロケーション履歴: 位置情報が追跡される仕組みと共有を制限する方法

不動産業界では、かねてから立地が何よりも肝心で、場所が価値を生み出します。オンラインでのデータ収集も同じで、ユーザーのロケーション履歴は貴重な本物の情報です。おそらく、ユーザーは毎日位置データを残していますが、それをクリーンアップして、自分の足跡を残さない方法がいくつかあります。

ロケーション履歴とは?

ユーザーの現在地が長期にわたって追跡・保存されると、ロケーション履歴と呼ばれるデータの塊になります。これは、特定の場所を訪ねた時間を示す豊富な個人データであり、訪問や中断の頻度や長さなどを含みます。そのロケーション履歴のすべてを接続することで、企業は詳細な人物像を作り、あなたがどのような人物で、どこに住んで働き、どのような興味や習慣、活動があるのか、さらには共有したくないプライベートなことについても推測できます。

位置データはどのように使用される?

一部のアプリでは、位置情報は、GPS でのナビゲーションや地図上での移動など、アプリの活用に役立ちます。ロケーション履歴は、2 年前に美しい文房具を手に取ったフィレンツェの小さなお店に戻る方法を見つけるなど、過去の場所への足跡をたどるのにも役立ちます。

一方、マーケティング会社は、マーケティングや広告の目的で位置データを使用します。また、位置情報を使用して、現在地に基づいたプロモーションでユーザーをターゲットにする「ジオマーケティング」を行うこともできます。正午に出かけている間、あるレストランの近くにいると、ちょうど昼食のことを考えているときに、スマートフォンにそのお店の広告が表示されるかもしれません。

位置情報を使用して、特定のコンテンツへのアクセスを許可または拒否することもできます。世界の一部の地域では、インターネット上のコンテンツは、ユーザーのオンラインアクティビティに関連付けられた住所のような IP アドレスに基づいて「ジオブロック」(地理的制限) されています。ジオブロックは、著作権の制限やライセンス権の制限、さらには政府の管理などにより適用されることがあります。

位置データを見ることができる人は?

ユーザーの位置情報を見る権限を付与したアプリは、位置データにアクセスできます。それぞれのデータポリシーやプライバシーポリシーを注意深く読まない限り、アプリによって収集された位置データや個人データがどのように使用されるかはわかりません。

ウェブサイトもユーザーの IP アドレス を使うか、現在地を直接尋ねることで大まかな場所を検出でき、一部のサイトは、郵便番号などの詳細を要求して、ロケールに基づいてさまざまなサイトのコンテンツや検索結果を表示します。


位置情報の要求プロンプトを無効にする方法

ウェブサイトに場所を尋ねられるのが煩わしいなら、要求を無効にする方法があります。

Firefox: URL バーに「about:preferences#privacy」と入力します。[許可設定] > [位置情報] > [設定] に移動します。[位置情報へのアクセスの要求をブロックする] を選択します。Firefox での位置情報の共有についての詳細をご覧ください。

Safari: [環境設定] > [WEB サイト] > [位置情報] に移動します。[これ以外の WEB サイトでのデフォルト設定: 拒否] を選択します。

Chrome: [設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [サイトの設定] に移動します。次に、[位置情報] をクリックして、[サイトに位置情報へのアクセスを許可しない] を選択します。

Edge: [設定など] から、[設定] > [サイトのアクセス許可] > [場所] >に移動します。[アクセスする前に確認する] を選択します


位置データを制限、保護、削除する

ほとんどのデバイスには、デバイス全体または選択したアプリの位置追跡をオフにするオプションがあります。位置情報のプライバシー設定を表示、変更する方法は以下のとおりです。


Google ロケーション履歴を削除する方法

Google ロケーション履歴を一括削除したい場合

そのためのボタンがあります


また、デバイス上のすべてのアプリを見直してみることもお勧めします。位置情報を常には必要としないアプリやまったく必要でないアプリと位置情報をを共有していないか確認してください。一部はユーザーの場所を取得するためだけに設定されており、サードパーティのネットワークと共有している間、ほとんど利益を還元しないものがあります。使用していないアプリや、位置情報の保護が優れているかもしれないモバイルブラウザーで簡単にアクセスできるようなサービスは、削除することを検討してください。

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1998 年よりユーザーのプライバシーを第一にしてきました