Microsoft の Internet Explorer は今もほとんどの Windows PC にプリインストールされていますが、Microsoft は明らかに Edge を利用してほしいようで、購入時の既定になっています。
Microsoft は数年前に Internet Explorer を廃止し、Windows 10 向けの最新のブラウザーとして Edge に置き換えました。それでも、Edge の普及が遅れたことで、主にビジネスでの互換性を理由に Internet Explorer が引き続き利用されるようになっています。
ここでは、セキュリティ、実用性、ポータブル性から Firefox ブラウザー と Internet Explorer を比較します。Firefox などのウェブ標準に準拠した現代のブラウザーと、惰性的にビジネス目的で利用されるブラウザーとの違いをおわかりいただけるでしょう。

セキュリティとプライバシー
セキュリティとプライバシー | ![]() |
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プライベートブラウジングモード | ||
既定でサードパーティトラッキング Cookie をブロック | ||
暗号通貨マイニングスクリプトをブロック | ||
ソーシャルトラッカーをブロック |
Internet Explorer から移行していないなら、セキュリティリスクだけでも移行の理由としては十分なはずです。他でもない Microsoft のセキュリティチーフが警告しています。Internet Explorer をメインのウェブブラウザーとして使い続けている何百万という人々は、自分自身を「危険」に晒していると。
Microsoft は Internet Explorer の新開発のサポートを終了しています。つまり、セキュリティ上の懸念があちこちにあります。Microsoft は、基本的に Internet Explorer のすべてのバージョンに脆弱性が存在することを公然と認めています。
では、Internet Explorer しかサポートしていないレガシーアプリを実行している企業はどうすればよいでしょうか。アドバイスできるのは、ビジネスとプライベートを混同しないことです。Windows 用の「従来のブラウザのサポート」(Legacy Browser Support) という拡張機能をお勧めします。事前に定義された URL を自動的に Internet Explorer で開き、別のドメインに移動しようとすると Firefox に切り替えます。
ユーティリティ
ユーティリティ | ![]() |
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自動再生をブロック | ||
タブブラウジング | ||
ブックマークマネージャー | ||
フォームに自動的に入力 | ||
検索エンジンのオプション | ||
テキスト読み上げ | ||
リーダーモード | ||
スペルチェック | ||
ウェブ拡張機能/アドオン | ||
ブラウザー内スクリーンショットツール |
驚くべきことに、2019 年という最近でもデスクトップのウェブトラフィックのうち 4~5% が Internet Explorer を経由しています。それほどでもないように見えるかもしれませんが、上述のセキュリティの問題に加え、読み込みとレンダリング時間が遅く、ページが正しく表示されないような、劣悪なインターネット体験を何百万人もの人々が続けていることになります。
Internet Explorer を利用すべき理由があるとすれば、デベロッパーが古いブラウザー上でサイトがどのように表示されるかをテストすること、企業が Internet Explorer にしか対応していないビジネスクリティカルなアプリを利用していることくらいです。
一方の Firefox は、とりわけ頻繁に更新されるブラウザーの 1 つであり、便利でユニークな機能を豊富に搭載しています。例えば、Pocket は新しいタブを開くたびに興味深いコンテンツを提案します。検索バーとウェブアドレスバーを兼ねる Quantum Bar は、既存のブックマークやタグ、履歴、開いているタブ、人気の検索に基づいて提案を表示します。また、無料の Firefox アカウントにサインインするだけで、あらゆるデバイス上ですべての設定とその他の Firefox 製品にアクセスできます。さらに、ブラウザーが個人データを積極的に保護しているという安心感もあります。
ポータビリティ
ポータビリティ | ![]() |
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OS 対応 | ||
モバイル OS 対応 | ||
モバイルと同期 | ||
パスワード管理 | ||
プライマリパスワード |
Microsoft が Internet Explorer を廃止したのに伴い、すべてのバージョンの iOS をサポートしなくなったほか、Android はそもそもサポートしていません。つまり、Windows 搭載のノートパソコンまたはデスクトップ以外では、ブックマークや閲覧履歴、保存されたパスワード、最新のブラウザーならデバイス間で同期できるその他の情報にアクセスすることができないのです。
Firefox は、Windows、macOS、Linux、Android、iOS といったすべてのプラットフォームに対応しています。これであらゆるプラットフォーム間ですべての情報を同期できます。Windows のノートパソコンでブラウズした後に、iPhone や Android デバイスで引き継いで再開するといった使い方ができます。この利便性は、現代のウェブブラウザーなら標準であるべきですが、Internet Explorer にはありません。
全体的な評価
少し前までは、Internet Explorer が世界一人気で広く使用されているブラウザーでした。時代とともにテクノロジーも変わったものの、Internet Explorer はほぼそのままです。Microsoft も、Internet Explorer の利用をやめ、新しい Chromium ベースの Edge に切り替えるよう呼びかけています。
Mozilla は、複数のデバイスで使いやすいという評判を獲得してきた信頼できるプライベートブラウザーを利用することをお勧めします。比較するまでもないことで、すべてのカテゴリにおいて Firefox に軍配が上がります。もしおばあちゃんの家で Internet Explorer を使うことがあれば、Firefox をダウンロードしてあげるのが親切かもしれません。
ここで実施された比較は、初期設定で以下のブラウザーリリースバージョンを使用しています。
Firefox (81) |
Internet Explorer (11)
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